愛宕神社本殿(あたご){福山市重要文化財}
福山市草戸町
昭和39年10月10日 福山市重要文化財指定

草戸町愛宕神社は福山城の防火守護のために水野勝成が京都愛宕神社から勧請し創祀した。
明王院の裏山に鎮座し明王院の鎮守社であったが、明治の神仏分離により現在は草戸稲荷神社に属している。
本殿は覆屋内に納められており、宝形造の前面に縋【すがる】向拝があり、唐破風付、桧皮葺【ひわだぶき】とした複雑な屋根(春日造社殿の屋根を宝形造とした珍しいもの)で棟高3.6m、正面柱間1.06mの小社である。
棟札により寛永5年(1628年)の創建が明らかで、規模は小型だが、各部精巧で意匠が優れており江戸時代初期の風趣をよく残している。
保存状況も良い。
この本殿は普段は覆屋内に収められていて見ることが出来ないが、年に一度の大祭日(旧暦1月24日)にだけご開帳となる。
愛宕神社本殿
通常時

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