出雲日御碕大神宮教福山分社
福山市南蔵王町
出雲日御碕大神宮教福山分社 福山市南蔵王町に鎮座する。

この神社は出雲日御碕神社から勧請し、昭和25年に福山分社として創建された。
元は南本庄町にあったが昭和52年に現在地へ遷座された。
本社である日御碕神社は島根県簸川郡大社町日御碕に鎮座する旧国幣小社で「出雲国風土記」には美佐岐社、また「延喜式神名帳」には御碕神社と記される式内社である。上の宮「神の宮」、下の宮「日沈宮(ひしずみのみや)」という2社からなる。
「神の宮」は素盞鳴尊を主祭神とし宗像三女神が祀られる。
素盞鳴尊は、出雲の国造りの後、熊成の峯に登り、「我が神魂はこの柏葉の止まるところに住まん」と風で占うと葉は美佐岐の隠ケ丘に止まり、そこで御子天葺根命(あめのふきね)は御魂をその地で奉斎したと伝う。
隠ケ丘は社殿の裏側にあり、神紋も「三つ柏」である。
一方、「日沈宮」はもと文島(経島)に創祀された。
天葺根命が文島にいた時、天照大神が現れて、「我天下の蒼生(国民)を恵まむ、汝速かに我を祀れ」との神勅によって奉斎したのが始まりという。
第3代安寧天皇13年勅命によって百枝松を神木として祀る。
これが「出雲国風土記」にある百枝槐社とされる。
第9代開化天皇2年に神殿を造営し、第62代村上天皇天暦2年(948)現在地に遷座したという。
伊勢神宮が日の出る所とすれば日御碕は「日沈の宮(ひしずみのみや)」と対比されている。
本殿
石柱

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