草戸稲荷神社(くさどいなり)
福山市草戸町
草戸稲荷神社 福山市草戸町に鎮座する。

草戸稲荷神社は、平安時代の807年に、お隣の国宝五重塔を持つ明王院を開基したとされる空海上人が同寺の鎮守として祀ったのが最初とされ、当初は社殿が芦田川の中州に鎮座していたが、たびたび洪水により流失していたのを1633年(寛永10年)6月に初代備後福山藩主の水野勝成が現在地に再建したとされている。
延喜式神名帳には記載されていない。
御祭神は大己貴神(おおなむちのかみ、大国主命)宇加之魂神(うかのみたまのかみ)保食神(うけもちのかみ)大己貴神は武の神、又産業開発の祖神でもあり、医薬・禁厭(まじない)の法を始められた神。
そして民間深く信ずるように開運授福の神でもある。
宇加之魂神は五穀成就の神、保食神は五穀の種子を伝えた神であって、御利益の多い稲荷神社だ。
それ故か、初詣参拝者数は広島県内でも二番めを誇る。
ひょっとすると、正月三ヶ日は、福山市の人口よりも多い人がここを訪れるのかも知れない。
檜皮葺きの本格的な拝殿の後方に、派手な朱色に飾られた鉄筋コンクリート三階建ての最上階に本殿がある。
階段で本殿に上がってみた。
ここからは福山市内が一望できる。
目前の芦田川中州には、鎌倉時代から室町時代にかけて存在した集落「草戸千軒」遺跡があった場所だ。
草戸八幡神社の本殿も、古式ゆかしい檜皮葺きだった。
稲荷神社と同じように本殿は拝殿のはるかに高い位置に鎮座する。
草戸稲荷神社

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