通盛神社(みちもり)
福山市沼隈町中山南 平家谷
沼隈町中山南平家谷に鎮座する通盛神社、平家の宮と呼ばれている。

祭神は平通盛と妻の小宰相局(こざいしょうのつぼね)

本殿は一間社入母屋造りと小柄ではあるが明和六年(1769)に再建されたもので古い。
拝殿は瓦葺き入母屋造り、向唐破風向拝付き。
通盛夫婦はこの地に隠れ、剣と旛を慰留したとある。
「備陽六郡志」には「この谷は源氏の旛色である白色の着物は禁じ、布も染めなければならなかった。
また、綿や夕顔も植えることを許さず池や田へは白鷺も降りず、白き鳥獣が棲んだことがなかった」とある。

通盛が残したとされる「旛」は赤旗神社に奉納された。

平家の大将平通盛の恋女房小宰相局は、一族とともに屋島へ落ちていく道すがら、愛する夫が源氏のため一の谷において討ち死にしたと聞き、恋しさに耐えかねて海に身を投げ、あたら19の春を散らしたといわれています。
墓は小鳴門橋を通過して少し行った小高い丘の上にあり、小宰相局が懐妊の身であったことから、墓に祈れば子を授かると伝えられています。
赤の御幣
拝殿
本殿

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