下曽根荒神社(しもそねこう)
福山市加茂町八軒屋
下曽根荒神社(しもそねこうじんじゃ)福山市加茂町八軒屋に鎮座する。
深安二十六社めぐり6番

祭神は火の神、カグツチである。
元禄4年(1691)に八軒屋地区の氏神として創祀された。
どこから勧請したのかは不明だ。
明治の社格制度では、上加茂と八軒屋両村の村社は上加茂の羽場神社が列せられ、この神社は無格社となった。
昭和26年頃までは羽場神社の祭典に参加し、翌日にここで祭礼を行っていたとある。
昭和27年に宗教法人化された。
本殿は一間社流造で桟瓦葺き屋根。幣殿と拝殿を備えている。
本殿は元禄8年(1695)に再建した棟札が現存しているが、いま建つ本殿は明治36年に再建されたものだ。
しかし、天別豊姫神社の旧本殿を移築したという伝承もある。
天別豊姫神社の本殿は明治11年に再建されたもので、年代には隔たりがある。
幣殿と拝殿は昭和5年11月14日、陸軍大演習がこの地で行われた。
正戸山へ統監本部が置かれ、昭和天皇が行幸されたのを記念し再建、昭和9年に落成されたものだ。
拝殿は平入りの入母屋造で、入母屋の向拝が付く。
東には深安団地が造成され、そこに鎮座していた大国主社と大山社が境内に遷座した。
戦後、町村合併のともなう町名は昭和天皇の行幸により御幸町と命名された。
石鳥居
拝殿
本殿

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