聰敏神社(そうびん)
福山市北吉津町福山八幡宮境内
聰敏神社(そうびん) 福山市北吉津町福山八幡宮境内に鎮座する。

祭神は初代福山藩主水野勝成だ。
勝成は、徳川から「剛勇無双の鬼日向」と賞賛され、また日光東照宮に祀られる「徳川二十八将」の一人でもある。
慶安四年三月十五日(1651年5月4日)に88才で死去した勝成を祀るこの聰敏神社であるが創建は明和四年(1767年)の建立とされる。
しかし神社に置かれた石碑には「城内に祀られていたが、享保五年にこの地に遷座した」と記されている。
享保五年は1720年だ。
創祀は享保五年よりも古く、現社殿の建立が明和四年ということかもしれない。
聡明で俊敏と称された勝成から聰敏神社と名付けられた。
檜皮で葺かれた三間社入母屋造りの本殿は重厚な雰囲気を持っていたが、平成十六年に、二度にわたりこの地方に来襲した台風により屋根が大きく損傷してしまった。
福山八幡宮西御宮本殿とともに平成十七年から始まった修復工事が先日完了した。
そして4月24日夜、工事のため一時移されていたご神体が元の位置へ遷座された。
本日、4月25日は大祭日であったが、私が訪れた午後には解散後だったのか閑散としていた。
檜皮葺から銅板葺きへと替えられた真新しい銅板屋根はピカピカと光っている。
何年かすると茶色に変色し、さらに緑青色へと変化する。
拝殿内には立石定夫、三好章両歴代福山市長が奉納された絵馬が飾ってある。
入母屋造り吹き放ちの拝殿
三間社入母屋造り本殿

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