高オカミ神社
福山市新市町藤尾「二ノ降瀧」
タカオカミ神社 福山市新市町藤尾字二ノ降に鎮座する。

藤尾を流れる父尾川にある二ノ降の瀧がご神体で、社殿は持たない。
祭神はトヨタマヒメ。
藤尾が雨乞い、止め雨に霊験あらたかとされたのは、四道将軍として山陽道吉備国に派遣されてきた吉備津彦に由来する。
干ばつに見舞われたこの地で雨乞いをしたところ、たちまち雨が降り出したという。
以来、この地は雨を求める人にとっては祈雨の第一神として現在でも崇敬されている。
祭神のトヨタマヒメは、海神(わたつみ)の娘で、本来は海際に祀られている女神だ。
ヒコホホデミと結婚し、神武天皇の父親であるウガヤフキアエズを出産するが、出産をヒコホホデミに「決して覗くな!!」と釘を刺して産屋に入った。
今でこそ立ち会い出産はほぼ常識となっているようだが、好奇心の旺盛なヒコホホデミはつい覗いてしまう。
見るなといわれ見なかった昔話は一つもない。
どれもこれもつい見てしまう。
すると、愛しい女房は龍の姿でお産をしていたというのだ。
覗かれたトヨタマヒメは「あれほど見てはダメよといったのに・・・」、産まれたばかりのウガヤフキアエズを残して海宮へ帰ってしまったのだ。
このことからトヨタマヒメは水を操れる龍神と化生したのかもしれない。
二ノ降瀧

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