高オカミ神社
福山市沼隈町中山南
高オカミ神社(たかおかみ) 福山市沼隈町中山南に鎮座する。

祭神はタカオカミ神だ。
この神の出自はイザナミがカグツチを産んだことが原因で亡くなってしまう。
夫であるイザナギはカグツチを恨み剣で三段に斬り殺してしまうのだ。
この三つに分かれたカグツチのパーツから、雷神(いかづち)、大山祇神(おおやまつみ)と共にタカオカミ神が化生した。
「高」は文字通り高所を意味し、オカミ(雨の下に龍、その間にロロロをはさむ)は龍神で水を操れる。
日本を代表する雨乞いの神として高い山の山頂に鎮座していることが多い。
中山南に鎮座するタカオカミ神社も元は山頂にあったが、祭祀に不便という理由で慶安年中(1648〜52)に山麓へ遷座した。
創祀は天文6年(1537)桑田将能が守護神として城内に奉祀したものとされている。
備後古城記の、中山南の項には桑田将能の名は見えない。
上山南丸山城の城主は桑田氏で、中山南には石浦城、要山ノ城があるが、いずれも城主は桑田氏となっている。
妻入り一間社の入母屋造の本殿は正徳5年(1715)に再建されたものだが、最近さらに修繕されていた。
隣には桑田将能を祀った若宮社(将能神社)が並んで建つ。
こちらは一間社の流造だ。向拝柱は虹梁型の頭貫上に連三斗で軒を支え、身舎とは海老虹梁で繋ぐ。妻飾りはイノコサスで蕪懸魚が付けられている。
桑田将能なる人物が気になります・・・。
拝殿
本殿

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