寄之宮八幡神社(よりのみや)
福山市沼隈町草深
寄之宮八幡神社(よりのみや)福山市沼隈町草深に鎮座する。

旧称は寄之宮、または、亀山八幡神社と称するが、神社庁への登録はただの「八幡神社」である。
創祀は天暦年中(974−957年)とされる古社であるがそれ以上は広島県神社誌への記載はない。
この地は神功皇后が三韓征伐の際、南風が強く吹き船がこの山に寄せられてしまった。
それで寄りの宮というらしい。
現在建つ三間社入母屋造りの本殿は正徳二年(1712年)に再建されたもので、過去、宝治元年(1247)天文八年(1539)にも再建されている。
本瓦葺きの屋根には千鳥破風が付く。
本瓦葺きの屋根は備後地方沿岸部に多い。また、入母屋造りで軒唐破風向拝を持つ拝殿も同じく本瓦葺きだ。
本殿との間に幣殿を持つ。
神社に建つ由緒書に「社殿のあちこちに室町時代の面影を残す美しい蛙又が使われている」と記されている。
その蛙又(かえるまた、蟇股)とは、柱と梁は組物で支えられているが、それと同じ高さの柱間にあって上の桁にかかる荷重を下の桁で受けている部材で、蛙が股を広げて踏ん張っているような意匠をいう。
祭神は宇佐八幡宮と同じ八幡神(応神天皇、神功皇后、宗像三女神)だ。
石鳥居
拝殿
本殿
随神門
神楽殿

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